09`12/14(月) -12:28- DVD-BOXを購入して、「今、そこにいる僕」を観ました。
まぁ、実際の中身は、全然上記内容説明とは違うんですけどね(^Д^; 上記説明だと、元気一杯の少年主人公が、不思議系ヒロインと異世界で大冒険。 ってな印象ですよね? しかし実際には、ただただ少年少女が非道い目に遭うばかりで、まったく救いのない話でしたorz この「今、そこにいる僕」(今僕)と言う作品、監督が大地丙太郎、脚本が倉田英之でして、2人とも大好きなアニメ作家さんです。 その好きな作家2人が、スタッフとして一緒に参加した作品。 それが、DVD-BOXを買ってまでして視聴した、理由の全てと言って良い。 で、その2人の作風ってのが、軽快でテンポ良く、リズミカルで勢いのあるアクションコメディ。 ってな感じです。 もちろん、自分はそんな作風が大好きです。 事前に、今僕はそんな感じじゃない、と言う評価は見ていましたが、それでもこの2人の作品だから、と、もう少しはっちゃけたものを想像していました。 けれど実際は、それまでの2人の作品からは想像も出来ない位の、非エンターテインメント・アニメでした。 まぁ、元々、今僕はエンターテインメントとして、観る人を楽しませようとして創っていないんだと思います。 そこに、一定のテーマの様なものを掲げて見せる、戦争映画の様なスタンスをアニメで表現しよう、と言う試みですかね。 でも、アニメです。 正直、違和感があります。 描いている内容は、実に暗澹たるものなのですが、絵柄がアニメ調なのも手伝って、嫌な気分にはなりますが凄惨さが足りない。 この雰囲気でこれを描く。 その事に、大いに違和感を感じます。 さらには、キャラクターの描き方にも、魅力がありません。 主人公のシュウですが、前向き、と言うより、前しか見ていない、前しか見えていない奴で、青臭い事を平気で口にします。 それでも、行動が伴っているので、ただの口先野郎ではないのですが、残念ながら結果は伴いません。 理想論を口走り、それを実行はしながらも、理不尽な暴力に晒されて、全て失敗する。 今僕では、主人公をヒーローとして描いていないのです。 ヒロインであるララ・ルゥは、いわゆる寒色系ってやつで、口数も少なく、まっっったく行動しません。 どうしたいのか、意思表示もまっっったくありません。 このヒロインの為に、どうして主人公が頑張らなければならないのか、まっっったく共感出来ません。 さらに、ララ・ルゥに間違われて、アメリカからこの異世界にさらわれて来たサラと言う少女がいます。 この娘は、とにかく非道い目に遭いまくって、救いもありません。 延々非道い目に遭い続けるだけで、「このキャラいるか?」って思いました。 ……が、最後まで見ると、 救いはないんですよ。救いはないんですけど、 これはこれであり、って思いました。 サラについてもそうなんですが、作品全体に対して、最後まで見終わると 救いはないんですよ。救いはないんですけど、 これはこれであり、って思えました。 ただ、面白いって事ではありません。 もしこれがTV放送だったら、自分は4話で切ってるかも(^_^; ですから、最後まで我慢して見られるかってのが問題。 そこで、大地丙太郎監督の「こどものおもちゃ」を、「フルーツバスケット」を、「レジェンズ」を! 倉田英之脚本の「バトルアスリーテス 大運動会」を、「R.O.D」を、「ガン×ソード」を! 是非、先に観て楽しんで下さい。 これらの作品を楽しんだ後には、きっと2人の作品を愛している事でしょう。 そして、今僕は、その2人が協力して創った作品です。 そう思えば、何とか最後まで見られるのではないでしょうか(^∀^; この作品は、最後まで見ないと真価を問えません。 途中で見るのを止めるなら、見ないのが一番です。 でも、まったく面白くないので、途中で止めた人はいるでしょう。 だけど、だけれども、最後まで見て下さい。 最後まで見たならば、これはこれであり。 きっとあなたも、そう思えるはずです。 最後にもう一度。 この作品は、何かを持っています。 でも、面白くないよ。 でも、これはこれでありだよ。 (ブログの方に頂いたコメント(▲))
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